全然進まないので出だしだけでも^^
すごく短いですが、もしよければ続きからどうぞですm(__)m
痛い…
苦しい…
つらい…
動けない…
引きずる左足からは血がどくどくと流れ続けている。
ここまでなんとか動かない身体を引きずりながらきたが、
意識は今にも飛びそうだし、
なんとか機能している耳と鼻は、
恐らく血の臭いに惹かれて集まってきているのだろう。
どちらにしろもう終わりだ。
もう逃げるのもやめにしようとその場に倒れ込む。
柔らかい土や積み重なる落ち葉がクッションとなって身体を受け止
すべてを諦めて沈んでいく意識に身を委ねようとしたとき…
「うわっ、大丈夫かよおまえ」
突如ヒトの声がした。
獣だと思っていた気配の中に、人間も混じっていたらしい。
しかもこんな近くに来ていたのに気づかないなんて…
いや、どうせもう死ぬのだ。
人間に見つかろうが獣に見つかろうが大差はないだろう。
しかしこんな山奥に人間がいるなんて珍しい。
それとも自分は夢中で逃げているうちに人里のほうまで下りてきて
顔を上げる元気もないので、
うっすらと目を開ければ、
そして次の瞬間、ふわりと身体が宙に浮いた。
――――――それが、君に触れられた最初で最後の思い出。
KOKO -狐子- 第2話
「それで、えーと……レッド…?」
「うん」
「その…言いたいことっていうのは…」
「しばらくこの家に置いて欲しい。…というか、
「……………え?」
「お願い、グリーン…」
「えええぇえぇええぇええええ!!!???」
嫌な気配が払拭された、
そんな中であるにも関わらず、
「いや、おかしいだろ!何で神様…じゃないんだっけ…と、
「僕が一緒にいたいんだ……駄目?」
懇願するように見つめられ、
それでも首を縦に振ることが出来ずにいるグリーンに、
「え…な、何を…」
「グリーン、僕何でもするよ?」
「何でもって…」
瞬間、グリーンの顔の前に風が巻き上がったかと思うと、
息をのむグリーンにお構いなしに、少女…同じくレッドは、
「グリーンのして欲しいことなら何でも」
「……っ」
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